リベルティング発声法

BLOG

ブログ

BELT5・ミュージカル女優がベルティングからミックスボイスまで習得するために一番必要な技術がこれ!コンパクトベルト

目次

HELLO BELTERS‼︎
ロサンゼルスよりREBELTING ACADEMY代表のChicoです!

ワンボイスマスターコースの中でも前半の基礎編、ワンボイスBELTコースがスタートしています。

ワンボイスBELTコースでは、ワンボイスマスターコース全12のフェーズの内、MIX1までの7フェーズを習得します。↓下の図を参照

REBELTING ACADEMYの全てのワンボイスコースでは、コース期間中見放題になっているアカデミーの動画講座で自習しながら、2週間に一回のペースでプライベートレッスンがついています。

今回紹介するワンボイスBELTコースは全7回のプライベートレッスンとなります。

コース受講中のレッスンは通常オンラインですが、今回紹介するミュージカル専攻の彼女はロサンゼルスに語学留学しながら現地でレッスンを受けています。

ミュージカル女優さんの声の悩み

ミュージカルの舞台で活躍している彼女は、これまで歌声も、裏声を極限まで地声に近づけて発声する「裏声ミックス」を長い間習っていたようですが、それだと首にグーっと力が入って喉が力むし、声が枯れたりすることも多々あったようです。ミュージカル系の方には良くある悩みです。裏声系ミックスからベルティングに発声を直していきたい。

  • 裏声ミックスを習ってきた
  • 喉と首が力んで苦しい
  • 声が枯れる
  • 憧れの歌手と同じ響きにならない
  • 裏ミックスからベルティングに直したい

ここからワンボイスベルトコースを受講して世界基準のベルティングの習得へ挑戦していきます。

BELT1・ミュージカル女優の為のワンボイスベルトコース

色々やばすぎる!革命のBELT5!

さて、遂に来ました!

BELT5のフェーズで攻略するのは、コンパクトベルト!リベルティング発声法では「COMPACT BELT」と呼びます。

このCOMPACT BELTをマスターすることは歌唱の革命です。いろんな悩みが解消され、歌うことが別次元に変化する重要なフェーズです。

  • BELT1では、地声と裏声の切り替わりを克服
  • BELT2では、さらに喉を開ける力を鍛えて
  • BELT3では、力みのない高音のロングトーン
  • BELT4では、力みのないロックな歌唱を習得

BELT4で発声の基礎づくりができましたが、このBELT5は本当の意味での基礎作りの完成とミックスボイスへつながる架け橋を作る超重要なフェーズです。

レッスン状況・BELT5

「アカデミー動画BELT3より」

前回3回目のレッスンは、かなり調子良く歌えるようになりましたが、今回4回目のレッスンでは、またまた不調から始まります。

  • 声が枯れる
  • 前回できてたことができなくなった
  • とにかく不安でしかない

と、今にも泣きそうな不安な顔で近況報告をしてくれた彼女。今回はレッスンが3週間空いてしまったので、自己流の発声に戻ってしまったみたいです。これは、ワンボイスコース中では誰にでもよくあることなので、トレーナー側の私は全く心配していませんが、本人は焦りますよね?「2度と戻らなかったらどうしよう。。」と。

リベルティング発声法はすぐに大きな効果が出ますが、それを自分の中に落とし込んで確かな実力にするまでには、一定期間の集中したトレーニングが必要です。これをしないと、結局は前の癖が抜け切らずに発声が元に戻ってしまうんです。

そんな理由もあって、リベルティングアカデミーでは「コース制」のレッスンをメインに行っています。

近況報告・ラスベガスのイベントで外国人を前にパフォーマンス!

さて、前向きで行動力のある彼女。今月は、ラスベガスのイベントでパフォーマンスする機会を掴み、外国人のお客さんを前に歌声を披露してきました。

アメリカでパフォーマンスをした感想としては、お客さんがとても暖かくて、大きな自信につながったみたいです。

私も動画も見せてもらいましたが、マイクのない野外の環境でしたが、ダイナミックなベルティングで熱唱していてすごくカッコ良かったです。お客さんが興味を持って聴いてくれたり大きな拍手をもらうのも納得です!

ただし、今回の不調の原因は、そのイベントに向けて集中的に歌の練習をした頃から、少し声が枯れるようになったと言うことなので、今日のレッスンではどこが間違っているのか、発声を調整していきます。

ワンボイス難しすぎませんか?みんなできるの?

「正直、ワンボイスって難しすぎませんか?これみんな普通にできます?」

「そう、めちゃくちゃ難しいと思うし、普通は全部できないよ。」

これが私の正直な回答です。

ワンボイスマスターコースは、世界レベルを目指すプロの歌手が最短最速で発声を整えられるようにメソッドを構築しています。歌唱歴が浅い方は、2倍3倍の時間をかけてトレーニングをする方が確実かもしれません。

でも、ワンボイスコースの受講の仕方は、1つのフェーズを確実に習得していくのではなく、できなくてもどんどん次に進んでいくこと。そして、最後の全体像を全て把握できてから、もう一度ワンボイスを最初から復習すると、

 

ワンボイスコースには、スケールの発声練習とは別に、喉のポジションを開発するための筋トレシリーズというものがあります。そして、そのリベルティング発声法オリジナル「喉の筋トレシリーズ」の中に、COWエクササイズという、超上級エクササイズがあります。

これは、喉を開ける力と声帯を閉じる力を一気に鍛え上げることのできる、とても効果の高いエクササイズなんですが、やり方を一歩間違えると喉を壊しかねない危険なエクササイズでもあります。正にハイリスクハイリターン。このCOWエクササイズは、必ずトレーナーの指導の下で行うようにしています。

今回の彼女の悩みが、COWエクササイズの時に声がガラガラと枯れやすかったり、高音で喉に力みが入ってくるとのこと。ここをしっかりみていきます。

▶︎喉を後ろに開けること

私は人の声を聞くと声が鳴ってる場所が、絵のように見えるんですね。音が視覚化されるので、クライアントの問題点をピンポイントで解決できる手助けになっています。

今回「上手くいかない」と悩んでいる彼女の声の響きを聞いていると、声を鳴らす方向性が全く違っていることが聞こえて(見えて)きました。一つ目は、喉を下に開けることにフォーカスしていて、舌の付け根が力み、高音で喉が疲れてしまっていたこと。ここを「喉を後ろに開ける」リベルティングの発声方法に変えていきます。

▶︎鼻腔共鳴の癖から脱却すること

もう一つの上手くいかない原因が、鼻腔共鳴。どうしても鼻の方に向かって声が鳴っているのですが、鼻腔共鳴はベルティングとの相性がとても悪くて、力みを引き起こす大きな原因になります。ミュージカル系で声楽を長くやってきた方は、なかなか鼻腔共鳴の癖から抜け出すことができないので、根気強く徹底的に正しい喉のポジションを矯正していく必要があります。

問題と解決1・体を使って発声すること

また、鼻腔共鳴やミックスボイスを習得している歌い手の方は、体を使って発声ができていません。

体を使えていないと、高度なベルティングに必要な声帯の筋力が十分に使えないので、しっかりと体をグラウンディングさせて、声を体に循環させる発声に整えていきます。

ベルティングを使った歌唱はスポーツ並みに運動神経が必要な高度な発声なので、ワンボイストレーニング中は発声時の体の使い方もしっかりと落とし込んでいきます。

問題と解決2・課題曲での応用の問題点と高音はエネルギーの流れ

改めて、声枯れの原因2つ

・鼻腔共鳴
・喉を下に開けていたこと


ここを調整して、声枯れや発声の違和感を取り除いたら、次は課題曲を使って実際の歌唱を整えていきます。

前回のレッスンでは、滑舌による喉のポジションの変化を矯正していきました。今回は、「後ろ」と「意識」にフォーカスしてレッスンを進めていきます。

「アカデミー動画より」

問題と解決3・高音が来る!プレッシャーと恐怖の乗り越え方

BELT4のサブ課題は、ROCKスターになり切ることがキーワードです。

高音が来る!とか高音が怖い!とか、そんなことを恐れていたらロックの神様は味方してくれません。

高音に問題がある、苦手意識がある人が、100%持っているものが、「高音が来ると思うと身構えてしまって力んだり歌いづらくなったりするんです」という悩み。

リベルティング発声法では、音は上に上がらないんです。その音の捉え方が身につくと、高い音が来た!って身構える必要がなくなってきます。高い音は上に上がるんじゃなくて、後ろに飛んでいくようなイメージに変わります。

さらに、感情を使って発声を整えていくので、音階というのは、感情の高ぶりだと認識しています。

メロディーラインの流れはエネルギーの流れ。ここを理解して、上手にテンションを入れて高音というエネルギーの流れに発声をシンクロさせていきます。

上手に音の波に乗るっていう感じです。こんな風に音への認識が書き変わると、発声もガラッと変わるし、何より高音が恐怖、脅威ではなくなります。

ロックスターは高音を恐れないし見上げない。BELT4では、そんな音に対する態度を養います。

秘密Tips・歌が上手くなる秘密

発声は、ただ音階練習を繰り返すだけでは上達しません。音に対する考え方、捉え方、態度、認識を書き換えることで初めて新しい歌唱の世界に足を踏み入れることができます。

こういうことを、パラダイムシフトと言います。

人生を変えるには、いかにパラダイムシフトを起こすか。これがトレーナーとしてクライアントの天才性を開花させる重要なキーになります。

動画証明・コース開始9週間・4回目レッスンの成果

 

今回のレッスン動画は、問題点を解消して発声を整えた後に、課題曲を歌う実践のシーンです。

前半ではAdelのHELLOを使って、ROCK色の強い声のポジションを見つけていきます。

これには本人も「カッコ良い」「気持ちいいー」と本音が。

2曲目は声が枯れる、ガラガラするーと悩んでいたビヨンセのListenを歌ってみます。BELT4のフェーズでここまで歌声が進化してきました。

元々上手なんですが、本人が抱えてる苦しさや歌いづらさが改善されていることが一番の喜びですね。でもまだここがゴールではないのです。

これからMIXのフェーズに入るとまだまだ上達していきますよ!

まとめ・BELT5で手に入れる効果と技術

BELT5のフェーズで攻略する課題は、喉に力みなく地声を純粋に引き上げるカッコ良いROCK系の歌声。
BELT1からBELT3まで築き上げてきた発声の基礎を一つの声にまとめ上げる、基礎構築最後のフェーズです。

今日のレッスン後はBELT5.5の補足動画9本と、超難関なBELT5をさらに補足する特別予習編【5.75】も後日公開になります。ここから更に 【.5シリーズ】で確実に落とし込んでいきましょう!

BELT4.5の動画はこんな感じです↓

デモ実演

BELT5のコンパクトベルトを8期生の課題曲全てで実演した40分の歌唱動画が入っています。

コンパクトベルトは難しいんです。同じような声は簡単に作れますが、100通りあったとしても、リベルティング発声法のコンパクトベルトはその中の1つ。全ての条件が揃っていないと、力みが取れなかったり今後のミックスのフェーズで不具合が出てきます。

そのため、教えるトレーナーにとっても難しい、慎重になるべきフェーズです。

私はこの難しさをワンボイス8期生のレッスンで改めて痛感したので、生徒さん一人一人の課題曲を歌って実演しました。その動画をアカデミーで公開しています。

これを見てもらえれば、いかに高音が楽に発声できるか、40分歌いっぱなしでも声が枯れないか、音程が安定しているか、歌唱に対する今までの認識がガラガラと音を立てて崩れ去るはずです。

Chicoが、40分間ノーカット一発撮りで15曲を歌っています。

コラム・アメリカと日本の壁

今回改めて、彼女に「どうしてワンボイスを受けようと思ったの?」と聞いてみました。すると、「無限に声が出るようにしてくれる魔法使いのような先生がいる」と聞いたから。

また、実際に彼女のミュージカル系音楽学校の友人が一足先にワンボイスを受講していて、相当歌えるようになった姿を見て「私も受けたい!」と頑張ってお金を貯めていたそうです。

本当にね、無限に声が出るようになります!でもそれは彼女たちの中に、その可能性があるからなんですよね。

また別のワンボイス卒のミュージカル女優さんで、来月、子供の頃からずっと夢に見ていたミュージカルの大役オーディションに挑戦する方もいます。

彼女は、この役を楽曲を歌えるようになりたいと私のところへ相談に来られて、ワンボイスマスターコースを受講されました。彼女の歌声が日本中に響き渡り、たくさんの才能たちが目を覚ますことを私は心から願っています。

REBELTING ACADEMYは中途半端な生徒は見ません。
本気で世界レベルを目指している、本気で将来成功したい、そんなやる気とバイタリティーに溢れた、クライアントの才能を開発するために全エネルギーを注いでいます。

どこまでも才能を伸ばしていくので、自分は本気だ!という方に会えるのをこれからも楽しみにしています。

 

それでは、次回はBELT5!ワンボイスの中でも究極のフェーズに突入します!

ではまたBELT5レッスン後記でお会いしましょう!

BYE BELTERS!

無料入門講座「3 STEPS TO BELTING」

REBELTING発声法や、アーティストChicoの作る新しいボイストレーニングの世界観に興味がある方はまずはこちらの入門講座をご覧ください!

REBELTING ACADEMY内の基礎の講座を無料で公開しています。
https://www.rebeltingacademy.com/3steps

こちらの記事もおすすめ