リベルティング発声法

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Belting Tips 21: 風邪を引いた時がチャンス!高音の練習方法

目次

Hello Belters!! ロサンゼルスよりREBELTING発声法ボイストレーナーのChicoです!

今日はリベルティング発声法の中でも一番ユニークで型破りなメソッド、
「風邪の時の練習法」について特別に紹介します!

シンガーにとって致命的な「喉風邪」いくら体調管理に気をつけていても、うっかり風邪を引いてしまったら、喉を傷めないように無理をせずゆっくり休んで回復を待つことが一番大切。

歌うなんてとんでもない!

と、思っていました。

ベルティングを習得するまでは…。

もしも今、「風邪で声が出ないー、最悪!」と思っている方は、今日のエクササイズを行うことで人生最高の一日になるはずです!

風邪でも歌える発声法、ベルティング

まずは、風邪とベルティングについて、実際にあったお話を紹介したいと思います

風邪を引いてベルティング習得レッスンに来られたお客さまがいます。

「風邪なんですけど大丈夫ですかね?」と最初は心配されていましたが、ベルティング発声の方法を一つ一つレッスンしていくと

「この声の出し方だと喉がすごく楽です!」と感激していただきました。

そうなんです、ベルティングの基礎が身につくと、風邪でも問題なく歌うことができるんです。

まさかの風邪で挑んだレコーディングで

次は私の体験談を…ベルティングを習得後初めてレコーディングする機会があったのですが、そんな時にまさかの風邪。

話し声はガラガラ、鼻水はズルズル、咳はゴホゴホ。

そんな最悪の状態でしたが、レコーディングでは、それほど問題なく高いGのシャウトまで歌入れすることができました。

私自身が改めて「ベルティングすごーーーっ!!!」と感動した瞬間です。

ベルティングを習得する前だったら、こんな歌唱は絶対に無理でした。ぜーーーーーったいに無理でした。そして風邪でも歌える方法があるなんて信じられなかったですね。

風邪でも歌える秘密は?

でも、どうしてこんなことが可能になるかと言うと、リベルティング発声法のメソッドでは、喉の前側を使わない発声の基礎を作っていくことに秘密があります。

喉の前側を使うと、どんなにすごい歌手でも、むせるし、締まるし、ひっくり返ります。彼ら、彼女たちもただ、安全で健康的な喉のポジション開発してを使っているだけなんです。

どうして風邪を引いた時の喉が良いのか?

さて、喉はリラックスしたまま地声の響きで高音を出していく『リベルティング発声法』がいかに喉に優しいか、というお話をまずさせていただきました。

これから紹介する方法は、私Chicoが喉の完全脱力に成功した時の体験に沿って作った練習法です。

この練習の目的は、ベルティングやミックスボイス習得のキーとなる、『喉はリラックスさせたまま中の声帯だけを閉じる感覚』を掴むこと。

風邪を引いているときは喉の調子が大きく変わりますよね。すると普段できないことがいとも簡単にできたりします。

この一時的な自然な変化を利用して声帯を閉じる感覚を体に刷り込む、そして力まなくても楽に高音が出せると自分に証明することができます。

発声構築に5年かかった私の実体験

私が実際アメリカで、ベルティングやミックスボイスの習得過程でどーしても取りきれなかった、本当に本当にほーんの少しの最後の力みがありました。

テクニックや練習ではどうにもならない、最後の砦。「頭の記憶の書き換え」を起こすことができたのが、風邪を引いた時でした。

実際に発声の基礎作りをする5年間の中で、3、4回「うわ!また良くなった!」とか、「新しい声見つけた!」「また高音が楽になった!」と言うブレイクスルーが3、4回あったんですが、それが全て風邪を引いていた時なんです。

こんな実体験をメソッド化して、今はみなさんが風邪を引かなくても喉の力みを取り除く方法を教えているんですが。

もし、今風邪を引いている人はぜひこれから紹介する、「風邪の時の練習法」を試してみてください。

マライアキャリーがホイッスルヴォイスを手に入れたのも風邪を引いている時というのは有名なお話。

喉の状態が普段と大きく変わっている時こそ、マンネリ化した悪い歌唱癖から抜け出す大チャンスです。

エクササイズの注意点

  • 必ず無理のない小さな声で。
  • 「喉を締めたり大きな声で張り上げないこと」
  • 長時間やらないこと、喉が痛んだら即やめること。
  • 近く歌う予定がある方は喉の休息を優先すること。
  • 自己責任でお願いします。

それではいきましょう :D

風邪を引いた時の喉の脱力エクササイズ

力みが取りきれない音や歌(主にトランジションエリア)をAh~Ah~Ah~と張り上げなくても無理なく出る小さな声で出してみます

まずは裏声ミックスで

喉が荒れている時は、声帯が合わさりやすく裏声ベースのミックスボイスがシャープに出しやすい、もしくは、小さな囁くような声でリラックスして歌いやすいのを感じると思います。

その時の喉や首の力が抜けた状態を保ちながら、喉を後ろに開けてみたり、お腹に下向きに重圧をかけるようにして、声を表に持っていって地声ベースのミックスを出す感覚を探ってみましょう。

風邪の度合いや、声帯の炎症具合、喉のタイプにもよって感じ方は人それぞれだと思いますが、少しでも「あ!」(嬉)っていう瞬間が感じられればOK。

そしてその「あ!」体験を何度も何度も繰り返して体の感覚を感じてください。

一度でも脱力して高音を出す感覚が分かるとその後は

「なんで今までこれが分からなかったんだろう?」

と不思議なくらい一気に喉と頭の記憶の書き換えが進みます。

もちろん風邪を引いていない時でもとても有効的な練習法です;)

まとめと意点

  • 必ず無理のない小さな声で。
  • 「喉を締めたり大きな声で張り上げないこと」
  • 長時間やらないこと、喉が痛んだら即やめること。
  • 近く歌う予定がある方は喉の休息を優先すること。
  • 自己責任でお願いします。

*喉が荒れている時に大きな声を出したり、声を鼻に掛けて喉に負担をかけると、ポリープや声帯結節になる危険性があるので、無理はしないように。

自分の体と相談しながら自己責任で行なってください。

人生最大のピンチは最高のチャンスになる。
喉の感覚の変わった、風邪の時だからこそできることがあります。ぜひ参考にしてみてください!

REBELTING
Chico.

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