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異色のボイトレ難民:あなたは音楽の天才なのかもしれない

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どのボイストレーニングに通っても効果が出ず、いろんなボイトレを転々としてしまう。そんな「ボイトレ難民」「ボイトレジプシー」というカテゴリーの中には、もちろん怠けてしまう人や、そんなに歌に真剣ではない人も大勢いるでしょう。
しかし、その大勢の難民に紛れて人一倍真剣にもがき苦しんでいる異色のジプシーがいます。
歌を歌うために生まれてきた。社会にメッセージを伝えるために生まれてきた。そんな、アーティストという星の元に生まれてきた人たちです。
彼らは繊細で感性が人一倍鋭いため、少しの違和感にも堪えることができません。
人の嘘や心の裏側がみえてしまったり、ボイストレーナーのごましや未熟さがみえたり、ボイストレーニングに不信感を抱き、インターネットで情報収集を始めますが、混乱を極めどれにも納得できない。
本質を鋭く見抜くセンス。
このアーティストには偽物が通用しないのです。自分の求めている歌のクオリティーが誰とも共感できず、どのボイストレーニングでも満足できず、ついに「ボイトレ難民」なんて言葉が生まれてしまい、ますます社会のはみ出し者のように感じてしまいますが、彼らは普通ではありません。
人並み外れた感性を持って、本物を探し求めている繊細で多感な芸術家なのです。

​あなたは神様からの贈り物

このアーティスト。人と違った才能を持ち、繊細ゆえに、生き辛さと孤独を抱えて生きる戦士。
アメリカでは「神からの贈り物を持った人」という名の「Gifted」(ギフテッド)と認められ、徹底的に才能をトレーニングされます。これがアメリカがあれほどの天才を生む秘密です。
日本でもアメリカの天才的な歌手の歌い方を探し求めている人がいますね。
あなたもそうですか?
これは、海の向こうですでに才能を磨き上げられたGifted達の歌声にあなたの才能が共鳴しているのです。
ただ「好き」という音楽的嗜好よりも、「自分もできる!」と強く彼らの才能をライバル視して焦るのは、自分も彼らのように才能を磨き上げたい!とあなたのアーティスト魂がくすぶっているのです。

譲れない美的感覚

天才の素質を持ったアーティスト達は根拠や理論よりも「美しさ」を優先させるのも特徴のひとつです。
それゆえに完璧主義。
鋭い第六感を持ち、関わる人の人相や雰囲気にも「美」を感じれなければ、生理的に受けつけられなかったりします。
生き方にも「美」を求めるため、自分に厳しくこころの美しさも重視するでしょう。
彼らは自分の才能が美しく完璧に磨かれないと幸せを感じることができません。
その不満はどんなに社会に順応させようと努力しても隠すことができず、いくつになっても才能を磨く方法を探し求めてしまうのです。
ですが、彼らが一旦その方法を見つけるとまさに「水を得た魚」!もう止めることができません。今まで暗闇にうずくまり孤独で苦しかった人生が一気に開け、どうしてこの才能を持って生まれてきたのか、生きる意味を知っていくことになるでしょう。
一度きりの人生。
今のあなたの才能も、この人生限り。
その歌声も。
異色のボイトレ難民たちは迫り来る時間に押しつぶされそうになりながら、自分の才能を開花させる術を探し彷徨っているのです。

​終わりに

こんにちは。ロサンゼルスよりボイストレーナーのChicoです。
私自身もかつてはボイトレ難民でした。それどころか誰かに歌を学ぶ姿勢なんて持ち合わせていない、「ボイトレ不信」でした。
27歳の時に日本での歌手活動に見切りをつけて、多くの天才アーティストを輩出するアメリカ ロサンゼルスに単身渡りました。
そこで目にし肌で感じたこと。ハリウッドで現地ミュージシャンとのレコーディングセッションや、本場のボイストレーニングをはじめ、実際に私自身が受けた「才能を伸ばす教育」で得た知識と経験をもとに「脱!ボイトレ難民」シリーズを全5話を書きました。
日本とアメリカの才能育成に着目し、シンガーとして学ぶ立場と、ボイストレーナーとして教える立場の両方の視点から、率直に本音で綴った、ブログ公開をためらったほど中身の濃い内容になっています。ボイストレーニングに悩む方はぜひ最後まで読んでみてください。明日から、毎朝一話ずつの公開です。
お楽しみに!
Love yourself, Love your Voice.

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