Hello, Hello!!
ロサンゼルスから「高音矯正」ボイストレーナーのChicoです!
いまや日本のネット上では様々な情報が溢れ、たくさんの歌手を翻弄し続けている問題ワード「ミックスボイス」。
事実、アメリカでも「ミックスボイス」という紛らわしい括りを嫌うボイストレーナーはたくさんいます。
ミックスボイスとは一つの声でもあり、またそれだけでもありません。
今日はロサンゼルスより、日本の皆さんへ「とても簡単なミックスボイスを理解する方法」をご紹介します。
少しレベルの高い話になりますが、しっかり学びたい方は最後まで読んでみてください。
ミックスボイスはネコ科と考えよう
何でライオンの画像なの?と思った方もいると思いますが、紛らわしいミックスボイスを理解する上で、今日はミックスボイスとはネコ科に例えて解説していきます。
そう、ネコ科と言っても色んな種類の動物がいますよね?
ライオン・チーター・トラ・ヒョウ・・・・
同じグループに属しながらも、大きさも違えば柄や特徴まで違う動物たちです。
そしてその中に、私たちが「ネコ」と呼ぶ動物もいますね?
ネコ科の中のネコという動物です。
本当の「ミックスボイス」とはこのネコ科のネコな存在だと思ってください。
ミックスボイス科のミックスボイスとは?
- ベルティングボイス
- ミドルボイス (ミックスボイス)
- ヘッドボイス
- ウィスパーボイス
これらの声は全てミックスボイス科に属する声と考えます。
補足すると、地声と裏声が様々な比率で「ミックス」混ざっている声のグループということです。そのため、上記の4つの声も時に「ミックスボイス」と呼ばれることがあります。
*ベルティングを知らない方はこちら → ベルティング発声とは
さて、そのミックスボイス科の中にも「ミックスボイス」という同じ名前のついた声の状態があります。ネコ科の中のネコですね。
このミックスボイス科のミックスボイスは、
地声と裏声の比率が5対5、「チェスト」でもなく「ヘッド」でもない、そのど真ん中。どこから声が出ているかわからないほど「ミドル」な発声感覚の声なのです。
特徴として歌唱がとても楽ですが、他の声に比べて一番見つけづらい、開発しづらい声の種類でもあります。
日本ではまだ「ベルティングボイス」が広まっていないので、地声寄りのベルティングボイスをミックスと解釈してしまったり、裏声寄りのヘッドボイスをミックスと理解してしまうと一生見落としてしまう、ミックスボイスとはそんな特別な声です。
そしてベルティング同様、習得しようと思わないと自分がこんな声を出せることに残念ながら気づけないのです。
ミックスボイス・まとめ
いかがでしたか?
「ミックスボイスとは一つの声でもあり、またそれだけでもない。」
ミックスボイスについて理解することができたでしょうか?
なぜミックスボイスについて様々な解釈で混乱するかというと、ベルトやミックスは自分が出せないと存在しない声だからです。これについてはまた別の記事で紹介します。
そして今日初めて知った声の種類があった場合は、ぜひこれからの習得目標にしてくださいね。
あなたの喉に隠れているネコを探しに行きましょう!