一度、ベルティングのレッスンを受けられたお客様からのご質問です!
ズバリ!「2回目以降のレッスンに意味はあるのですか?」
はい、あります!
実は、2回目以降のレッスンの方が重要なんです!
1回目のレッスンでベルティングの基礎を伝授して、殆どの方が劇的な変化を体験して満足していただきますが、その時点では「ベルティングの習得方法を知った、またはコツを掴んだ」初級レベル。
今日は、2回目以降のレッスンを「受けるメリット」と「受けないデメリット」を紹介したいと思います。
自己判断でやっていたらベルティングじゃなかった…
これは実際よくあるケースです。1回目のベルティングレッスン後、自己判断で練習を続けていたら
「裏声ベースのミックスボイス」だった。
それを知った時のお客様のショックといったらもう…分かりますよね?
「もっと早く2回目のレッスンに来ていればよかった…。時間を無駄にしたー」と。
裏声ベースのミックスボイスももちろん歌唱にとても重要なのでみなさんのためにはなっていますが、ベルティングを習得したい方にとっては後悔も大きいでしょう。
一回目のレッスンを何度も聞き返してトレーニングすることもおすすめしますが、少しでも疑問がある場合はご相談ください。どうしてもという場合の自己判断は慎重に行って欲しいと思います。
ロングトーンができないのはどうして?
HPの「Belting発声法とは?」のページでも説明していますが、ベルティングの発声法に切り替えると、そこから様々な問題が見えてきて、それを一つ一つ克服、または正しく調整していく必要があります。
1回目のレッスンで「ベルティングができた!」と思っても殆どの方がぶつかる壁は、単発の短い音だと喉に楽に歌えるのに、ロングトーンになると力んでしまう。
そうなんです、今まで何どもBelting Tipsで言いましたが、ここからが「喉の脱力」の大切な部分。
ベルティングの習得に重要な喉の脱力にフォーカスして2回目以降のレッスンではその人の癖に合った、効果的な方法で力が抜けるポイントを調整していきます。
ミックスボイス・ミドルボイス・ベルティングボイスの完全習得を目指して
そして喉の脱力を最終的に完全にできるようになると、地声(チェスト)ベルティング、ミックスボイス、ミドルボイス、裏声(ファルセット)と全ての声がスムーズに繋げられるようになります。
ここにたどり着くには本当の意味で自分の体と向き合う、もっと言うと「自分の人生と向き合う」ことになるでしょう。
1回目の「ベルティング凄い!」という衝撃的な感動と比べると、そこからは地道な努力の道のりになりますが、最後まで諦めずに、自分の歌唱の癖や、今までの思い込みを「これは必要だろうか?」とひとつひとつ丁寧に矯正していきましょう。
ビブラート、ブレス、フェイク、テクニックの習得
その他、喉の力を抜いた発声の状態(ベルトした状態)でのビブラートのかけ方。
歌唱がもっと安定するブレスの方法。
洋楽系、R&Bに多い、《ボーカルリフ》「フェイク」と日本では呼ばれる、音程を揺らしながら音階を上下するテクニックのエクササイズも次回のレッスンから取り入れていきます。
歌唱指導、オーディション準備
レッスンで一番楽しい時間は、やはり歌を歌っている時ですよね!
慣れない基礎固めのスーケール練習では見えなかったみなさんの才能が一気に輝きだす時なので、それをどう魅力的に解放してあげられるか、そして歌唱がどこまで楽になって表現に集中できるように導いてあげられるか、私のやる気が一番燃える時です。
私のレッスンでは、まず私が歌ってそれを真似してもらうことで、理屈を考えることなく歌唱が自然と上達するスタイルをとっています。
みなさんと一緒に歌っている時、それが私の一番好きなレッスンの時間です。
苦しい!の中には成長の種がたくさん!
1回目のレッスンを受けてベルティング発声にシフトしていった方は、その後たくさんの課題に直面すると最初にもお話ししましたね。
これはプロでもアマチュアでも、レッスンに来てくれたみなさん同じことです。
問題があるということは、希望だということを知っていますか?
問題があるということは、それを解決すればどんどん良くなるということです。
問題があればあるほど、成長、上達の余地があるということです。
この問題を一つ一つ乗り越えられる人が才能のある人だと私は思っています。
私が会いたいから;)
2度目のレッスンを受けて欲しい最後の理由は、正直に、私がみなさんにまた会いたいからです!
あの人はどうしてるかな? ちゃんと喉が広げられるようになったかな?
あの子は自分の癖にきちんと気づけたかな?
と考えることがよくあります。
帰国レッスンでも、スカイプセッションでも、みなさんにまた会って問題解決のお手伝いができることが私にはすごく嬉しいことなんです!
***************
「失礼だったらすみません」と今回素直に質問してくれたお客様は忘れもしない、去年の春の帰国レッスンに来ていただいたとっても可愛い女性。その時は片目を怪我していて視界が不安定にもかかわらず、レッスンに足を運んでくれた、頑張り屋さん。
彼女は1回目のレッスンから進歩が無いことを私に申し訳ないと思い、なかなか2度目のレッスンに踏み切れなかったそうですが、やっと今回1年半振りにレッスンを受ける決意ができました。
あきらめずにまた立ち上がれる彼女。そして継続してレッスンに通ってくれるみなさん。これからも精一杯サポートしていきたいと思います!
7月のベルティング習得レッスン、もちろん今から楽しみにしています;)
LAボイストレーナー:ミックスボイス〜ベルティング発声法
Chico.