Hello Belters!! ロサンゼルスよりボイストレーナーのChicoです!
最近のTipsは自分の体や本能を信じよう!と若干怪しい視点から本人は大真面目に語っていますが、この身体能力シリーズ第2弾:)
今日お話するのは体からのフィードバックについて。私もこれまでにベルティングボイスやミックスボイスを習得する過程で何度も経験があるんですが、
欲しいものは諦めた時にやってくるという不思議。
私は「この声が欲しい!」と思うと、自分の体ではどう楽に出せるのか、まず徹底的に練習して探ります。
その内に喉も気持ちも疲れてきて
「あーもーやーめたっ!」と潔く諦めた翌日
何気なーく昨日の箇所を歌ってみると
「わっ!できてるー!」
ホイッスルボイスを習得した時のこと
前回の帰国レッスンでお客様にホイッスルヴォイスの出し方を聞かれたので「これは習得しないと!」とLAに戻って直ぐにボイストレーニングを受けに行きました。
実は、それ以来毎日ホイッスルボイスを猛練習していたんです。
その時なんて、もう首は凝るし毎日頭痛でイライラするわ、鼓膜が破れるんじゃないか!と思う程変な場所に響かせてしまったり、最後なんて、頭蓋骨の内側に空気がプクって入った様な奇妙な感覚があって恐ろしくなってやめました。笑
実は結構本気で諦めて、練習を一切やめたんです。
だって出来る人は簡単にすぐ出来るらしいですから。挫折しました。
そしたらね、1週間2週間後位かな?
「あれ?出る!!」
普段のリップトリルの音階も最後の音はギリギリだったのに、今はそれが楽々出るー!
正に「10が欲しければ20を取りに行け!」作戦です。
休むことで筋肉が修復され頭が整理される
前回の東京レッスンを受けてくれたお客様とこんな話をしました。
私:「まあやれるとこまで練習したら不思議と次の日出来る様になってるから!体が勝手に探してくれるから大丈夫ですよ。」
お客様:「え〜、ほんとですか〜?笑」
なんて2人で大笑いしながらお話したんですけど、
あながち….これは、ホントなんです!
筋トレや一夜漬けの記憶と同じ。睡眠中に頭が情報を整理してくれているのと練習で酷使した、体や筋肉の疲労が回復していることで上達が繰り返されます。
他人事になって歌ってみる
そしてここが一番重要なポイントなんですが、翌日は力を抜いて、諦めた感じでトライしてみること。
リベルティング発声法では、「どーでもいい感じ、他人事」と言いますが。
「よし、頑張るぞ!」と昨日の延長線で気張ってしまっては、また同じ事の繰り返しになってしまいますので注意してください。
完全に脱力して「ふん、別にどーでもいいわよ」的な他人事感覚でやってみるんです。すると上手くいくことが多々ある。
テキトー!と疑われればそれまでなんですが、
これ、私の中でかなり重要なポイントなんです。
ベルティングやミックスボイス、ホイッスルボイス、どれも難しい発声ですが、行き詰まったらゆっくり休んでみる事も大切。
「お前の欲しかった声、探しといたよ」と体からのフィードバック。素敵なプレゼントが届きます。
REBELTING
Chico.