Hello Belters!! ロサンゼルスよりリベルティング発声法のChicoです!
発声理論を使ったボイストレーニングに長い間通っているけれど、3年も5年も10年も高い声が出せない、解決されないと悩んでいませんか?
実は、高音の悩みを解決するのに何年も時間はかかりません。そんなに難しことではないんです。
実際に、私のレッスンに来てくれる生徒さん達も、一度のレッスンで喚声点をスムーズに発声するコツを掴みます。
もし、この記事を読んでくれているあなたが、長年の高音の悩みに終止符を打ちたいと思っていたら、ぜひ最後まで読んでみてください。そうすれば、どうしてChicoのレッスンを受ける生徒さんが高音の悩みを解決しているのかが具体的に分かるはずです。
それでは、今回のBelting Tipsは「モノマネ細胞ミラーニューロンVS発声理論」についてお話しします。
知識だけ増えて歌えない人が多すぎる
特に男性に多いんですが、ボイトレ理論派の方は本当に物知りで、ネットの書込みなんかを見ていても本当に感心するほど!でも、あれだけミックスボイスやベルティングの知識を持っているのに歌い方が分からないという方がとても多い。
しかし、プロの歌手や歌が上手い人でベルティングやミックスボイスができている人はボイトレ理論や発声理論、専門用語はほとんど知りません。フィーリングや感性で歌を楽しんでいます。
正直、高音をベルトで歌ったり、ミックスボイスを習得する為に、発声やボイトレの理論は一切必要ありません。
実は、ボイストレーナーとは無資格で誰でも始められる職業。私はLA在住ということもあり、日本のボイストレーナーさんをかなりレッスンしているんですが、実際にトレーナーの先生達もみなさんと同じように高音に悩みを抱えている場合が多々あります。高音の発声の仕方も知らないし、改善の仕方も知らない。だから書籍やネットで発声理論を調べ尽くして、その情報をそのままレッスンにしている先生もいます。
歌えない、実力がないボイストレーナーほど、発声理論にこだわる人が多い。知識や理論で自信を補いたいんですよね。
あなたの高音の悩みが解決されない理由は、トレーナーが高音の解決方法を知らないことが原因かもしれません。
ミラーニューロンとは?あなたの中のモノマネ細胞
ここまで、発声理論系ボイストレーニングの落とし穴をお話ししましたが、次は感性系ボイストレーニングに不可欠なミラーニューロンについてお話ししますね。
一流になりたければ一流から学べ。という言葉があるように、実は歌が上手い人と一緒に歌っていると、自分も上手くなります。
これが今回みなさんに紹介したい、ミラーニューロンの力です。
これは人間が持つ本能、鏡のように映すという意味から「ミラーニューロン」と名づけられている脳の学習能力。
簡単な例えが、赤ちゃんが言葉を覚える時、このミラーニューロンを使って、大人のもの真似を繰り返して上達、成長していきます。もちろん大人になってもこのミラーニューロンの学習能力は健在です。
例1)アルマジロの鳴き声を出してください
「アルマジロの鳴き声を真似して下さい」と言われたらどうしますか?アルマジロの鳴き声なんて聞いた事ない人がほとんどだと思いますが。
《アルマジロの鳴き声の出し方》
:横隔膜を下げ押し出した息で80%閉ざした声帯を素早く振動させ喉頭外筋から圧を加え舌根を軟口蓋へ押し上げながら鼻腔共鳴させる。(勿論デタラメです)
これ、できますか?できないでしょ?
それもそのはず、体や本能は各器官の名称など認識しないため上手く反応しません。名称というのは人間が後から付けた、ただの名前ですから。
こんな風に、文字を読んで体に命令するのが、理論系。
それとは逆に、その鳴き声を一度でも聞けば体が勝手に真似ようと様々な器官の働きを瞬時に組み合わせて声を出しますよね。これがミラーニューロンの力を使ったボイストレーニングです。
例2)なんとか筋をこうやって?
A:「あのシンガーのシャウトってどうやったら出せるのかなー?」
B:「それはですね、まず〇〇筋をこうして、同時に〇〇筋を〇〇しながら出すんです。」
A:「え?じゃあやってみて?」
B:「えっ?!だから〜、まず〇〇筋なんだって!」
A:B:「…..。」
A:「結局できないんじゃん。笑」
これは、理論系の人です。できないのは、知らないのと同じ。そろそろ本当のボイストレーニングを始めましょう。
歌える先生に習うこと
ベルティングができない、ミックスボイスが出せない。
結果が出ないと悩んでいる方で今ボイストレーニングを受けている方は、トレーナーの歌声を聞いた事がありますか?
そしてその歌声はあなたの理想に近いものですか?
先生の歌声や発声を尊敬できますか?
やはり理論を知っていても歌えなければどうしようもありません。憧れて良く聴く歌手によって自分の歌唱力も決まってくるし、それ以上にボイストレーニングは目の前で先生に歌ってもらうことで、私たちの体は、目、耳、皮膚、頭、体の全ての器官を駆使して情報を集め、第六感まで働かせてその声を真似しようとします。
口の形、表情、エネルギー、そしてその雰囲気まで。それを真似することで発声の問題点が取り除かれ、格段に歌が上手くなります。
私もハリウッドでのボイトレレッスン中、トレーナーの表情や意識を良く目で観察してその声を出しているテンションや雰囲気を感じ取ります。
歌ってとても本能的。頭で考えるよりも、耳から入った音を本能に任せて情報処理するほうが圧倒的に早いんです。
そして理論というのは一般的なもので、全ての方にピッタリその通りにあてはまるものではありません。
歌って示してくれるボイストレーナーに習うことをオススメします。
高音の悩みを乗り越えたボイストレーナーであること
さらに重要なポイントは、実際に高音の悩みを克服したトレーナーに習うことで、解決方法を的確に示してもらうことができるはずです。
よくあるのが、歌はすごく上手だけど、元から歌えたボイストレーナー。高音の悩みがなかった、元から地声と裏声の切り替わりがなかった人(ソプラノ系に多い)は、みなさんを解決に導く方法を知らないことが多いです。
まとめ
みなさんが、長年高音の悩みが解決されないのは、もしかしたら頭で考えすぎているからかもしれません。本当に悩みを解決して、高音を伸び伸びと歌いたいのであれば、今回紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。
- 発声理論はなくても歌える:理論を学びすぎると逆に頭で考えすぎて歌えなくなっている人がたくさんいます。
- 理想の声で歌えるトレーナーの真似をする:歌える人と一緒にいると歌えるようになること。
- 悩みを克服したトレーナーを選ぶ:元から歌えるトレーナーは発声の解決の仕方を知らない人が多い。
まずは、この3つを実践してみてください。必ず結果が出ますよ。
繰り返しになりますが、高音の悩みを解決するのに何年も時間はかかりません。そんなに難しことではないんです。
Chicoのボイストレーニングでは、難しい専門用語や発声理論を一切抜きにして、ミラーニューロンを駆使して、ベルティングやミックスボイスを習得レッスンを行います。今高音に悩んでいる方は、まず生徒さん達の声を読んでみてくださいね。
2020年追記
REBELTING
Chico.