実は危険?鼻にかけると高音が歌いやすくなる罠
Hello Belters!! ロサンゼルスよりREBELTING発声法のChicoです!
生徒さんがこんな事を教えてくれました。
「高音に行き詰まっている時、鼻に掛けると良いと聞いて試した所、今まで出なかった音がポンと出て、すげー神だー!と思いました!なんか聖域を見つけたって感じです!」
ちょっと待った!
この鼻歌唱のすすめ、日本のインターネット上でも散々見かけますけど…
残念ながら、その神は幻想です!
高かった半音、1音、は出たけど結局その上の音はまた苦しいでしょ?
蜃気楼のようなもの。完全なるハニートラップです!
根本的な解決になっていない。
そして
「じゃあこのバンドの歌どう思います?」と彼の好きなバンドを聴かせてもらって驚愕。
モロに鼻!
日本のロック系/V系=鼻ロックという程鼻にかかった独特の歌声が主流のようですね。
なに、電車の車掌さん?っていう感じの声です。
こういうジャンルや歌い方が好きな人もいると思います。好みは人それぞれで良いと思う。ただ、「売れてる歌手=発声ができている」とは限りません。
喉を痛めない鼻を使った歌唱法
ただ例外で、喉を痛めずに高音を鼻に掛けて歌う方法もあります。
しかしこの場合声が完全にキャラクター声になってしまいます。
まあ車掌さんも例外ではないのかもしれませんがー
ディズニーのキャラクターでも鼻にかかった声が多用されています。
さて、レッスンでもケアしていますが、一度鼻歌唱へ行った方は普通の声に戻すのがなかなか大変です。
それくらいのハンデを負うことを覚えておいて下さい。
でも鼻から脱却する事は勿論可能なので、
そうしたい方は特に、日本人でも鼻に掛かってないシンガーや洋楽ロックをお手本に暫く頑張ってみて下さいね!
この会話の彼も鼻に掛かる癖がなかなか有りましたが、
丁度昨日「ベルティングができるようになってきた!」と報告のメールをくれました。
高校生でベルティングを身につけるなんて…
将来がとても楽しみです。
REBELTING
Chico.